ジェレミー・シーゲルの『株式投資』 の美味しいところ

ジェレミー・シーゲル 「株式投資」
目次

ジェレミー・シーゲルの『株式投資』の美味しいところを抜粋しました。

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ジェレミー・シーゲルの「株式投資」

本を読むと、挑戦する気が湧き上がるので、成功確率が高くなる。

 まず本を読む理由ですが、単純に株の成功確率が高くなります。理由は、自信を持って株に取り組むことができるからです。例えば、このジェレミー・シーゲルの本を読んだ後に、今までなら臆して入れなかったポイントで入り、デイトレードで成功することができました。このように、良い本を読んだあとは、
 1 エントリーポイント
 2 時間軸
 3 チャート
 4 経済動向
 に気をつけながら、株を触ることができるようにな離ます。逆に本を読み続けないと、自分のトレードが「闇雲」になってきて、いい加減になるので、注意です。適当なポジションで入った株は後で後悔することが多いです。
 悩んで、どうしようかな、と思いながら入ったポジションは、後で考えると成績がいいです。

たんす

以降、引用部分は二重線で囲んでおきます。

ダウ移動平均戦略より、ガチホが勝つ。

  ジェレミー・シーゲル氏は次のような手法を紹介しています。こちらは「ダウ移動平均戦略」であり、いわゆるタイミング投資と言われるものです。ガチホの対極にある投資法です。とても良さそうです。
 ・ダウ平均の終値が200日移動平均を少なくとも1%上回った時には、終値で株式を買う。終値が200日移動平均を少なくとも1%下回った時には株式を売り、売却金額を短期国債に投資し金利収入を得る。
  終値を見ることによって、日中の価格が200日移動平均を突破したかどうかは、関係なくなるので、とてもやりやすいかと思います。
  

ノーポジの期間があるということ。

 2000年から2003年にかけて、細かく「市場から退出」していることが分かります。つまり「ガチホ」はせずに、一旦市場から退出して現金に換え、その後短期の債権を買うという流れです。米国株であれば、外貨建てMMFに入れておくのが便利かと思います。こちらの利率も今は4%あるので、下手に運用して含み損を抱えるより安心かもしれません。(MMFも元本割れの可能性があります。)
 シーゲルは、「200日移動平均戦略に従う投資家はまた、1987年10月16日金曜日に株式を売却することにより、同年10月19日の暴落を回避できたであろう。」と言います。
 しかしこの「タイミング戦略」と「バイアンドホールド戦略(ガチホ)」の年率利回りは、下記のようになります。

 「タイミング戦略の10.21%の年間利回りは、バイアンドホールド戦略の9.68%に勝っている。しかし、前述したように、タイミング戦略の最大の成功は1929年〜1932年の暴落を回避できたことである。その期間を除くと、タイミング戦略の利回りは(リスクは低いにしても)バイアンドホールド戦略を0.43%下回っている。

だんす

買ったら何もしないのがベストってことですか?

 さらに、タイミング戦略の取引コストを計算に入れると、期間全体の超過利回りは、1929年〜1939年の大暴落を含めても、ほぼ消えてしまう。取引コストは仲介手数料、売買スプレッド、株式売却時のキャピタルゲイン税を含み、平均すると売買価格の0.5%と推定される。(中略)売買コストが0.1%上昇する度に、年間の複利利回りは0.29%低下する。

わんた

暴落時に逃げても、結局は手数料で損をするってことですか?

残念ながら、タイミング戦略は過去17年間は失敗に終わっている。

NYダウの「タイミング戦略」と「バイアンドホールド戦略」の勝敗は?

買ったら何もしない、バイアンドホールドの勝ち!

NASDAQの場合は「タイミング投資」が有効

 同じ戦略がナスダックについては非常に成功したことは注目に値する。

 つまり、下がる前に市場から退場して現金化し、上がった頃に戻るという戦略は、「ナスダック」には通用しますが、NYダウなどには通用しないということです。

わんた

結論として、シーゲルは「経済的な出来事を科学的に予測することなど、人間にはできないということが分かる。と結論づけています。

季節のアノマリー

 「もっとも重要な季節のアノマリー(定期的に起こること)は1月に小型株の利回りが大型株を大幅に上回ることである。」これは1月効果という。株価は一般に月の後半より前半に高くなる、休みの前日に、そして9月に高くなる。

だんす

月の後半に買って、翌月の前半に売ればいいってこと?

たんす

バイアンドホールドがいいのでは?月の後半に買ってガチホってことですか。

1月効果 1月は小型株が高い。
仮説 機関投資家と違って個人投資家は、小型株を相対的に多く保有しており、売買による税金により神経質である。小型株、特に過去11ヶ月において値下がりした株は、12月には節税目的で売られやすい。この売りが小型株の下げ圧力になる。

9月効果 9月は1年のうちで群を抜いて悪い月。唯一利回りがマイナスとなる月であり、10月には暴落が集中している。
仮説 冬に近づいて急速に日が短くなるという憂鬱な雰囲気と関係しているのかもしれない。

クリスマス効果
 クリスマスから新年までの期間の日次ベースの利回りは、過去120年間のあいだ、平均すると通常の10倍である。月の前半のダウ平均の上昇率は、月の後半のほぼ9倍である。

曜日効果
 月曜日は株式市場にとって1週間のうちで最悪の曜日である。金曜日は日次の平均利回りの約3倍もの利回りを生み出しており、1週間で最高の曜日である。

わんた

えーと、9月の月曜日に株を買って、クリスマスに売ると確定利益が出やすいってことでいいかな。小型株の場合は、1月までホールド。

投資カウンセラーのアドバイス

 頻繁に売買して、利益が薄くなってしまう人へのアドバイス
 売買は余分な心配と利回りの定価をもたらす以外何もしません。「売買はあなたの富にとって有害である。」と数人のエコノミストが記事にしました。
 株の売買が楽しいと感じるのであれば、ポートフォリオから完全に独立した少額の売買用口座を解説してください。その口座に入れたお金は無くしたものと考えるのです。

長期投資家として成功するために

 長期投資家として成功することは、理論的には容易であるが、現実には困難である。知性や判断力、資金力の多寡に関係なく、何の予測能力も必要とせず、分散された株式ポートフォリオを保有し続けるだけというのは、すべての投資家にとって可能なことであり、理論的には容易に思える。しかし、我々はさまざまな感情に影響されるので、実行するのは容易ではない。

わんた

以下はシーゲルの本から投資アドバイスです。

1 自分の期待値を下記の範囲内に止めること。過去のデータでは、200年間のインフレ調整済み株式利回りは6.8%で、PER平均は約15倍で売られている。 
 つまり、配当の再投資を含めて年率の実質利回りが6.8%あれば、ほぼ10年ごとに株式PFの購買力は2倍になる。
2 株式利回りは短期よりも長期の方が遥に安定している。投資家の保有期間が長くなるほど、総資産のより多くの割合を株式に投資すべきである。
3 株式PFの大部分を国際分散した低コストの株式指数ファンドに投資すること。
4 株式PFの少なくとも1/3を国際株に投資すること。米国など高度成長の国の銘柄は過大評価され、投資利回りも良くないことが多い。
5 過去の利回りに基づくとバリュー(割安 PERが低く、配当利回りの高い株)は、グロース(成長株)よりも高利回り低リスクである。インデックスファンドを購入して、パッシブ運用のPFを構築することで価値(バリュー)を追求すること。
6 最後に自分の気持ちに負けそうであるなら、PFを予定通り運用するための確固たるルールを確立すること。

まとめ

 頻繁に売買せず、低PERと高い配当を出す割安株を運用し、インデックスなどを使いながら長期投資を心がけるということに尽きるかと思います。
 この退屈さに勝つのが、億り人への一歩なのかもしれません。

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