「恒大集団」破綻の影響

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「恒大集団」破綻のニュースが駆け巡った2023年8月18日未明

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 「恒大集団」とは、中国の不動産大手です。
 中国の経済成長のために、2000年代から始まった不動産開発。
 森林を切り開き、都市部から地方へ次々にマンションが施工されていきます。

中国のマンション群

 ところが高まり続ける投機熱。
 習近平国家主席は「住宅は投機のためのものではなく生活のためのものであるべき」と指導。
2020年から取り締まりを強化したことで、不動産会社の資金調達能力が制限され、不動産会社が相次ぎ債務不履行に。

そもそもマンションは売れない! 若者は寝そべっている

最近話題になった中国の「寝そべり族」
向上心がなく、消費もせず、お金がなくなったら1−2ヶ月働いて、あとは寝そべっている。

たんす

これじゃ若者にマンションなんて売れるはずがない!

だんす

たとえ売れても資金が回らなくなってきてるよね。

システミックリスク?

恒大集団は、次のような過程を経て、資金繰りが悪化。

・大量の手形の返済が滞る。
・2021年初頭から、金融機関の融資引き上げがあり、資金繰りが悪化。
・個人投資家に販売していた高利回りの社債商品を期限通りに償還できなくなる。


 そもそも工事をする時に、資金調達については綱渡りでした。
 ・建設会社や納入業者が自己資金を投じて先に工事に着手
 ・恒大集団は代金を後払いしたり、(後日の支払いを約束する)手形で決済したりする。

 ・手形の決済が滞れば
    工事停止

 相次ぐ工事停止。中国の経済成長をけん引してきた「不動産」ですが、「もう一部屋マンションをつける」「現金をおまけにつける」という謎のことをしてまで、売る状況になっています。

不動産大手・碧桂園もデフォルト危機

 「恒大集団」のリスクは市場に織り込み積みという話もあるのですが、次に控えているのは「碧桂園」です。
 やはり習近平国家主席の指導により、資金調達が難しくなりました。
  それを乗り越えるために、

 完成前にマンションを売り、それを運転資金に充てるという自転車操業になりました。

 でも、この「自転車操業」はいつまでも回るわけではありません。
 
 
「ガベカル・リサーチの試算によると、民間開発業者の未払い請求額はすでに合計で3900億ドル(約56兆7684億円)にも達するとしている。

 とのことで、これらが取引業者に支払われないとすると、影響が計り知れません。

投資家はどうするべきか。

リーマンショックの時は、およそ6年間株価が戻ってきませんでした。2008年9月に12,000円あった日経平均は、10月28日に6,994円90銭まで落ち込みました。
しかし、暴落で狼狽売りをして大損をした人がいる一方で、その底で株を拾い、一挙に億り人に上り詰めた人もいるはずです。
 一旦手仕舞いをする、というのも戦い方の一つですが、高配当投資家は一度買ったらなかなか売るわけにもいかず、度胸が試されます。

Google financeより

パニックにならず、冷静に判断する。

 リーマンショックの時に、損失を確定させて投資をやめたために、機会損失につながってしまった、という話もあります。
結局は何もせず、時が過ぎ去るのを待つという時間軸に沿った長期投資が功を奏すのは間違いないようです。
 日経平均株価も、今年になってから3万円を超え、バブル以降の高値に迫っています。
 今回も感情でトレードすることなく、しっかりと状況を見極めたいものです。

信用取引の追証は注意

たんす

たんすは現物取引だけだから、気持ちが落ち着かないだけだけど、だんすは信用で結構危ないトレードするよね。

だんす

実は、今回信用取引は手仕舞いしようかと思っています。。。。。

たんす

退職後の信用取引は怪我のもとだから、早く辞めた方がいいね。

だんす

はい、こういうことがある度に思います。。。

まとめ

 株価を予想するのは不可能なので、自分が許容できるリスクを判断して、その範囲内で投資をすること。ポジションを減らすのも一つだと思います。
 「眠れなくなる投資はするな。」 の格言を守りたいと思います。

 idecoなどの投資は継続するのが吉です。

松井証券ではじめるiDeCo
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